新たにサーバーを導入し、アプリケーションサービスの提供を開始する際、サービス開始後の利用負荷や将来的な成長を正確に見積もることは容易ではありません。
そのため、
・初期設計時に想定したハードウェア性能が将来的に不足するのではないか
・実際に性能限界へ達し、ユーザーからの苦情が発生して初めて、緊急的なリソース増設を余儀なくされる
といった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
また、すでに複数の管理・監視ソリューションを導入し、突発的なトラフィック急増などの異常なネットワーク利用は検知できている一方で、徐々に進行するトラフィックの輻輳や緩やかに増加するネットワーク遅延には気付けていないケースも少なくありません。
予測分析による早期予兆検知を実現するIT運用
近年のIT運用では、早期予兆検知の仕組みを構築することがますます重要視されています。
それは、ハードウェア性能不足の予兆・ネットワークトラフィック増加の予兆・情報セキュリティインシデントの予兆、といった事象を早期に捉え、安定したITサービス品質を継続的に維持するために欠かせない取り組みだからです。
N-Partnerのデータ分析技術は、百万EPS規模の大量データを取り込み・高速検索できる処理能力に加え、リアルタイムでの異常行動検知およびその原因特定を可能にします。
これまでに、同技術は数多くのユーザーのネットワーク運用・監視業務を効率化し、日常的な運用負荷の軽減に貢献してきました。N-Partner の開発チームはこのデータ分析技術をさらに発展させ、
・過去データの統計的な集計・分析
・現在の正常範囲をもとにした異常検知
・そして、将来動向を予測する分析
へと適用範囲を拡張しています。
これにより、ハードウェアリソースおよびシステム運用品質に対する早期予兆検知を実現します。
トレンド予測(Prediction)は、収集した履歴データをアルゴリズムにより分析し、将来の推移モデルを生成する機能です。
N-Partnerが提供する予測機能は、短期予測・長期予測の2種類で構成されており、いずれも N-Reporter/N-Cloud に標準搭載されています。
・短期予測:数時間~数日先までの推移を可視化
・長期予測:数か月先までの中長期的なトレンドを可視化
あらかじめ定義された合理的なしきい値と組み合わせることで、N-Reporter/N-Cloudのインテリジェント運用システムは、リソース不足の兆候を事前に検知し、アラートを発報します。
図例1:N-Robot 早期アラート「XXサーバーのCPU使用率は、83日後に95%へ到達する見込みです」

図例2:N-Robot 早期アラート「インターネット インターフェースのトラフィックは、90日後に1Gbpsへ到達する見込みです」

N-Reporter/N-Cloudに標準搭載されているトレンド予測項目
- ハードウェアリソースのトレンド予測:CPU Utilization/Memory Utilization/Disk Utilization/Interface Throughput

- ネットワーク品質のトレンド予測:ICMP Round Trip Time(RTT)
- Webサービス性能のトレンド予測:DNS Query and Response → TCP Connection → SSL → Response → The First Page Download

さらに、ユーザーは特定のイベントキーワードを監視条件として設定することも可能です。N-Reporter/N-Cloudは、その条件に該当するイベントの発生回数(Hit Count)をもとに将来の発生傾向を予測し、運用判断に役立つ情報を提供します。
